一般社団法人 日本私立大学連盟(JAPUC)

02学生が創る大学公認アプリ「KSU」

田中 康一郎
九州産業大学
理工学部情報科学科教授

大学公認アプリの開発

2012年、九州産業大学では大学公認のiPhone向けアプリの提供を検討。当時の情報科学部(現・理工学部情報科学科)の教員と学生で大学公認アプリの開発に挑戦することにした。
2013年9月17日、大学公認アプリ「KSU」がApp Storeで初めてリリースされた。一方、「KSU」Android版は、2014年6月18日に最初のバージョンをリリースした。

現在の「KSU」の標準機能

「KSU」には、iPhone版とAndroid版があるが、本稿では、実装機能が多いiPhone版を紹介する。
本アプリは、起動時、トップ画面の下部に5つのタブが表示され、機能が大別されている。左のタブから、
⑴大学のホームページの内容が知りたい
⑵教室がどの建物の何階にあるか知りたい
⑶ホームページの新着情報を簡単に確認したい
⑷学生証を使ったサービスの情報や各部所の開館情報が知りたい
⑸大学までの交通機関や時刻が知りたい
などのリクエストに対応するための機能を実装している。
次に、その詳細を示す。
【左端のタブ】(ホームページタブ)は、ホームページ画面を表示する機能を実装。公式ホームページ、入試情報、学生教育支援・事務情報システム「K’sLife」、シラバスなどを表示している。
【左から2つ目のタブ】(教室検索タブ)は、マップ機能を実装。選択した主要な建物や施設の場所を写真で表示するとともに、教室名の一部を入力するだけで建物の場所を検索し案内する。
【中央のタブ】(お知らせタブ)は、大学の各部所が管轄しているホームページの新着情報をまとめて表示している。更新された新着情報は、ユーザーにプッシュ通知で知らせる。なお、未読の新着情報の数は、アイコン右上のバッジに表示される。
【右から2つ目のタブ】(情報タブ)は、さまざまな情報を収集するための機能を実装。IC学生証を利用し、学内の「カフェ・デ・ボザール」のポイント数や、今年度から学生に配布された楽天Edyなどの電子マネーの残高を確認できる。また、主要施設の開館カレンダーなども表示している。
【右端のタブ】(その他タブ)は、乗換案内などのアプリやカーナビゲーションアプリを紹介しているほか、本アプリに関する情報を表示する。
「KSU」はApple Watchにも対応しており、お知らせタブのタイトルを表示できる。

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「KSU」のオープンキャンパス機能

「KSU」には、これらの標準機能に加えて、期間限定で動作するオープンキャンパス機能を搭載。
この機能には、2つの役割が実装されている。1つ目が参加者個々のQRコード情報を読み込み、その端末のロケーション情報と共に管理サーバにアップロードする役割で、2つ目が管理サーバに収集された人数情報をロケーション別で表示する役割である。この機能は2018年度のオープンキャンパスから利用されており、イベントやスポットごとに参加者を集計できるため、オープンキャンパスにおけるより良いコンテンツ作りに役立っている。

「KSU」の独創性

「KSU」の開発は本学学生が行っているため、アプリ開発業者を介していない。そのため、開発費などを考慮せずに自由に必要な機能を実装することができる。また、バグなどの問題が発生した場合にも迅速に改善することができる。なお、最終的なアプリのリリース作業は、学生ではなく本学教員が行っている。

「KSU」のインストール・サイト

「KSU」は、iPhone版とAndroid版でリリースしている。iPhone版は、Apple App Store (https://apps.apple.com/jp/app/ksu-九州産業大学/id702774515)からダウンロードできる。ただしiPhone版は、最新バージョンのiOSのみ対応していることに注意していただきたい。一方Android版は、Google Play Store (https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.ac.kyusanu.ksu)からダウンロードできる。Android版は、最新バージョンのみでなく、Android 7.0以降で利用できる。

iPhone版はこちら 
Android版はこちら

今後リリース予定のコンテンツ

理工学部情報科学科では、スマートフォンやスマートウォッチの機能を活用し、研究開発を行っている。例えば、GPS、iBeacon、各種センサー、心拍計などである。現在、これらを活用した機能の実装を検討している。

最後に

本アプリは学生主導で開発を行っているため、学生のプログラミング技術の向上に非常に役立っている。特に、本アプリは継続して利用され続けるため、学生に自信と責任感が培われる。情報系の学部や学科を有する大学は、学生と共に大学公認アプリを開発してはいかがだろうか。